ごたんのおもちゃ箱

がちゃがちゃといろんな物が入っているおもちゃ箱です。手を突っ込んで取り出したときにたまに面白いおもちゃにあたったらいいかなって!たぶんゴミも入ってます。

うちの裏に住んでいた女の子は元気かなぁ

アラサーですが、今も実家でぬくぬくと生活しています。とある土地を3区分したうちの1つに家が建ちまして、だいたい築25年ぐらい。うちが建ってから1年後ぐらいに我が家の北側に、3年後ぐらいに我が家の東側に新しい家が建ちました。

 

今日は北側の家に住んでいた家族について書こうと思います。

 

北側に家が建ち、ある家族が引っ越してきました。Sさん家族としておきます。お父さん、お母さん、小学校1年生ぐらいの女の子、年少ぐらいの男の子でした。お父さん・お母さんは、割とお若く見えたから20代後半ぐらいだったのかな。お隣さんになったわけですので、ご近所付き合いが始まります。

 

当時私は小学校2~3年生だったと思います。家の裏に女の子が引っ越してきたとなったら、すぐにお友達になりたいわけです。お姉さん風を吹かせて、ピンポーン、○○ちゃんあそぼーってする。一応、女の子は出てきてくれて遊んではみるんだけど、でもイマイチ仲良くなれない。年少ぐらいの弟君もイマイチ。あれー、こんなもんなのかなぁ。まぁこちらがちょっと年上だし、人見知りなのかなぁ。いずれ仲良くなれるのかなぁ、なんて思っていたわけです。

 

さて初めに書いたように、ある土地を3分割したうちの1つに我が家、その北側に新しいご家族が引っ越してきたわけなんだけど、家と家の間隔が狭いんですね。だから生活音とか聞こえるときはよく聞こえる。窓を開けてたりすると、掃除機かける音なんかばんばん聞こえるわけです。

 

そうするとS家から、お母さんの怒鳴り声が夕方~夜にかけてすごいよく聞こえるんですね。もう25年ぐらい前の話なので記憶もあやふやだけど、ほぼ毎日お母さんが結構ヒステリーな声で怒鳴っている。それに対して、女の子の泣き声、弟君の泣き声もわんわん聞こえるわけです。怒鳴り声&泣き声は聞こえるんだけど、何に対して怒っているのかまでは聞こえませんでした。

 

どうやらお父さんの帰宅がちょっと遅いようで、たぶん午後10時ぐらいまではお母さんと子ども2人だけだったみたい。お父さんがいると思われる土日にはあまり怒鳴り声が聞こえなかったので、お母さんが一人で子どもの面倒をみているときに怒鳴っていたよう。「お父さん早く帰ってきてよ」って私が思っていましたから。

 

子どもながらに「こんな毎日怒鳴るかよ?」と思い、私は自分の母に「隣のお母さんはなんであんな怒ってるの?」と聞いたこともあります。母はよそはよそ、うちはうち理論で「向こうのおうちのやりかたなのよ」というわけです。ふーん、そんなもんか。

 

ただ、あれは今思うと虐待だったのではないか。身体的虐待というよりかは、精神的虐待というか…。いや、もしかしたらお母さんは手を上げていたかもしれない。

 

25年も前のことですから、「虐待」という言葉もほとんどなかったと思うし、虐待を見聞きした人が児童相談所などに通告する義務もない。「よそはよそ、うちはうち理論」で全然よかったんですよね。

 

そのSさんご家族は、2~3年住んだのち、どこかに引っ越していきました。お父さんの転勤、とかなんとか言っていた気もするけど、せっかく家建てたのにもう手放しちゃうんだ、みたいなことも当時思っていました。

 

結局、S家の女の子とも、弟くんとも仲良くなることなく終わりました。これも今思うとなんだけど、あれだけ毎日毎日怒鳴られて、まともに成長できないよな、って。当時を思い返すと、なかなか目を合わせてくれなかったし、おどおどしている感じもあった。心を開いてくれなかったな…。

 

(その後我が家の東側に越してきた女の子姉妹とは割とすぐ仲良くなれたこともあって、なおさら違和感が印象に残ってしまった感じです)

 

今もどこかに住んでいたら、その女の子は20後半、弟くんは20半ばとかかなぁ。どんな風に成長しているかわからないけど、心を病んだり傷を負ったりせず、うまくやれているといいな…。と時々思うのでした。